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スマートデイズの家賃保証問題・・・

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大きな問題となったスマートデイズのトラブル

不動産投資を行う人の間だけでなく、全国的に大きなニュースとなった「かぼちゃの馬車」の問題はかなりのショックを与えるものでした。
不動産管理会社でもあるスマートデイズが、女性専用のシェアハウスを運用することを投資家に勧めて、たくさんの物件を建設させたのです。
かなりの勢いで投資勧誘を行い、たくさんのシェアハウスを建てました。

しかし、入居者が思うように集まらず入居率がかなり低い状態でした。
スマートデイズではオーナーに家賃保証をするということで契約をしていましたが、その保証も反故にされ、全く家賃分の振り込みがなくなってしまった所さえあります。
その結果、スマートデイズは2018年4月に破産することになり、このプロジェクトは大失敗に終わってしまいました。

しかも、スマートデイズは銀行からの融資を引き出すために、虚偽の申告をしていて、単なる投資失敗だけに終わらなかったのが大きな問題となりました。
事業の予測失敗、手続き上の虚偽、オーナーへの説明不足、物件の運営能力のなさなど、すべての点でまずい投資だったと言えるでしょう。

サブリース契約のリスクを教えてくれる問題となった

この「かぼちゃの馬車」の運営会社であるスマートデイズとオーナーとの契約は、サブリース契約でした。
このサブリース契約とは、不動産管理会社が建設や運営を行い、オーナーに対して一定の期間家賃保証を行うというもので、基本的にオーナーは土地や投資金を出すだけとなります。
オーナーとしては、自分では業務をほとんどしなくても家賃が保証されるということで、おいしい事業に見えるものです。

しかし、実際のサブリース契約の多くは、こう上手くはいかないものなのです。
家賃保証を一定期間すると言って不動産管理会社は誘ってきますが、多くの場合で期間中に契約更改を迫ってきて保証分を下げてきます。
当然オーナーとしては収入が下がることになりますが、それを拒否すると契約が解除されてしまい、収入が途絶えることになりますので、不利な状況に置かれるのです。

さらに、不動産管理会社の運営がまずく入居率を維持できないと、その会社自体の経営が立ち行かなくなり破産などの結果につながります。
スマートデイズはまさにこのケースで、オーナーは出資だけしてほとんど利益を出すことなく、運営元が破産し大きな負債を背負うことになったのでした。

信頼できるところ以外は投資しない

サブリース契約は、一見するとおいしい事業に見えますが、リスクを抱えていることが多いので、信頼できて投資家からの評判が良いところ以外とは契約しないようにしましょう。
特に、スマートデイズがしたシェアハウス投資のような新しい形態のものは、しっかりと投資手法が確立されていないことも多いので、リスクが高いという認識を持つことが大事です。