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ファスト&スロー

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自分の意思について

この本は、自分の意思がどのように決定されていくかについて行動経済学の視点から書かれています。
人の判断は、さまざまな物事に容易に誘導される事について紹介されています。

また、その判断は自分の意思によって合理的に選んだ事と自分は認識するそうです。
つまり、合理的な判断でない事を自分が認識できないのです。

人間の思考について

人間の思考は2つのシステムでなりたっていると記述されています。
それは、直感型システムと熟考型システムです。
早い思考と遅い思考です。

確かにその通りだと感じました。
どちらの思考も確かに私のなかに存在します。
それぞれの思考が私にさまざまな影響をあたえています。

投資の考え方にも応用できるエピソードがたくさん書かれています。
心理テストなどもあり、投資に興味のない方も楽しめる1冊です。
投資で成功するには、冷静に判断して大きなリスクを取れる方が確立的に優位になります。

これらは、今後も多いに役立てる事ができます。
例がわかりやすいので、理解もしやすいです。
皆さんに読んでいただきたい1冊です。

投資だけでなく、日常生活におけるさまざまな判断に資産状況や潜在的なリスク回避意識などがからんでいるのがわかりやすく説明されています。
私も、今度の賃貸物件の土地に旗竿地、敷地延長などを選ぶ事を検討しているので大変参考になりました。
今までの投資経験の判断もこれらにあてはめると、大変おもしろかったです。

上下巻を通して

上下巻のなかで、2つの架空のキャラクターをたくみに使用してわかりやすく認知的錯覚についてのべられています。
自己のなかにはこの2つのキャラクターが共存していると書かれています。

例などはどれもわかりやすいですが、専門的で難解な部分も多少あります。
しかし上下巻ともに、面白く読みやすいです。

システム1とシステム2の直感型システムと熟考型システムについて多く記述されています。
また、エコとヒューマン、経験する自己と記憶する自己についても記述があります。

さまざまなエピソードを例として、自分の意思決定の仕方が確認できます。
納得させられる記述が多く、勉強になりました。
これまでの投資を振り返るのにも役立ちます。

また、今後の投資にあったても大変に役立つ1冊です。
著者は、行動経済学の創始者の1人です。

投資の際には、さまざまな思考がかけめぐります。
その仕組みがわかりやすく分析されていて、楽しかったです。
経済や投資に興味がある方にはもちろん、そうでない方にもおすすめの1冊です。

上下巻とボリューム満点ですが、あっという間に読んでしまいます。
それぐらい、おもしろい本です。
どうぞ手にとってください。