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  3. 道具としてのファイナンス

道具としてのファイナンス

SLtou7uK

理論より使い方

作者は、ファイナンス理論よりも使いこなす事の大事さを伝えています。
セットになっているエクセルファイルを使用して理解を深めます。
序章では、コストとリターンについてふれられています。

たしかに利益は、コストを除いてからがはじめて利益といえます。
投資をするにあったての大事な点ですね。
調達コストと運用してからのリターンの関係を把握する事は大事です。

投資の決定は、調達した資金を投資する部分や額を決定しなければいけません。
また、資金調達はどのように、いくら調達するかを検討します。

各章の紹介

第1章では、投資に関する理論が計算式によってあらわされています。
将来価値や現在価値、永久債や成長型の永久債の現在価値の求め方などが記述されています。

投資判断を数値化して比べる方法が紹介されています。
投資対象が複数ある場合は、比較するのに大変参考になります。
また、資金回収期間のルールが定められており、実際に計算する事で利益を生み出し始める時期を判断する参考となります。

第2章は、証券投資に関する理論が紹介されています。
リスクの大きさを計算する方法が記述されています。
同じリスクが発生する場合にどちらえを選ぶのかが、わかります。

投資をされている方には、1章と2章で投資やそのリスクに対する考え方が学べます。
3章からは、企業を判断する方法が紹介されています。
株や業者を選ぶ際には、参考になるでしょう。

第3章は、企業価値評価にふれており、株主資本コストの算出方法が紹介されています。
第4章は、企業の最適資本構成と配当政策について書かれています。
第5章は、資本市場に関する理論が紹介されており、第6章はデリバティブの理論と実践的知識が記述されています。

5章では、債券投資についてくわしく記述されおり大変参考になりました。
6章では、スワップ取引についてくわしく紹介されています。
私は、債権投資やスワップ取引にも興味があるので、大変参考になった章でした。

第7章は、ブラック=ショールズ・モデルについて記述されています。
全体的にやはり専門用語も多く、私にはついていくのが精いっぱいでした。

実際に応用できる

1章は、賃貸物件運営にも大きく関係します。
考え方や計算方法などは、実際に使用していきたいと思います。

自分でおこなった計算との比較すると大変興味深かったです。
今後旗竿地、敷地延長などと呼ばれている土地の賃貸物件投資を考えているので、しっかりと計算していきたいです。

賃貸物件投資以外のさまざまな投資の、リスクや利益に対しての計算式が豊富に紹介されており参考になります。
これから投資を始められる方も1度目を通されたら良いと思います。

計算式が豊富で、より専門的な内容となります。
実際に投資をされている方にもおすすめの1冊です。