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アセットアロケーション

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資産を運用するに当たり考慮すべき基本的な考え方

アセットアロケーションは資産を運用するに当たり、リスクを最小限に抑え、最大限のリターン目指すため、アセット(資産)をどのような形に配分して運用するかという、投資に際してのベースとなる考え方の一つです。
資産の運用にはさまざまなリスクが伴います。
預金が一番という方もいらっしゃるでしょうが、物価がどんどん上がる時代であればお金の相対的価値はどんどん下がります。
株式であれば、2007年のリーマンショック時のような事態が起これば、一気に下落してしまいます。

また外国の株式、債券の場合は円高・円安など為替変動にも大きな影響を受けてしまいます。
実物資産の金も相場の影響は小さくありません。
そこで、効率的なリターンのためには、資金を1つの資産に固めて投資せずに、いくつかの違った形のアセットに配分(アロケーション)して全体をコントロールして運用する必要が生じるのです。
個別に資産を選択して行う投資に比べ、分割した資産配分の方が長期間でみれば全体としてパフォーマンスに優れると言われます。

資産配分は一度決めれば終わりではない

一般的に資産配分は、投資過程の中でパフォーマンスに与える影響が大変大きいです。
配分に当たっては、資産の種類ごとの特性を熟慮したうえで、配分することが重要で、単に各資産の価値下落リスクと収益(リターン)だけを見るのではなく、刻々と変わる経済・社会の情勢や市場の動向などの投資環境のみならず各資産相互の関係、運用の目的や資産規模など、多様なことを勘案した上で、その時々に応じて見直す必要があります。

専門家のアドバイスを参考に

近年、確定拠出年金の登場により多くの方がアセットアロケーション、先進国株式、先進国国債などの言葉を知るようになりました。
一般的に、個人が資産配分を日々刻々と変わるマーケットに応じタイミングよく資産配分を見直すのは無理があります。

また、個人の資産規模などの状況や老後の生活資金か子供の教育資金かなどの運用の目的によっても、適切なアセットアロケーションは異なります。
そこで運用の専門家である信託銀行などの金融機関のファンドラップ等の投資一任契約を利用し、プロが聴き取りの上で、資産配分のアドバイスをしてくれる方法を選ぶ方が増えています。

アセットアロケーションの基本概念と主な手法

資産配分は、リスクを避けながら安定したリターンを目指すことが目標です。
各種の運用資産とは具体的には、国内上場株式や外国の株式、国内の債券(国債や社債)、外国債券(国債や社債)、金などの現物資産、不動産、現金・預金等が挙げられます。

プロが資産配分で用いるメインの手法は、中長期にわたり基準とする配分を決めて安定成長を目指したり、短期的にルールを定めて積極的に比率を変えながら投資したりする手法です。
また、資産価格の変動に応じてダイナミックに組入れ資産の比率を変えて運用する手法もあります。