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アセットマネジャー

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特に不動産業界で重視されている資産運用のプロフェッショナル

アセットマネジャーは広い意味では、投資される資産に関し、投資家の代理として資産の管理などの業務を担い、その対象は株式や国債、社債、投資用土地等、資産全般です。
しかしこの言葉が良く使われる不動産業界では、投資用の不動産を所有者・投資家に代わって管理・運営する業務を意味します。

個々の投資家から小口に集めた資金を集合させ大口とし、個々人ではできない大きな不動産投資を行って運用する業務を担います。
1990年頃に、不動産を証券化して小口に分け、資金を集めて個人では不能な大規模不動産を有効に活用する考え方がアメリカから伝わりました。
これにより国内でもアセットマネジャーの業務やその業務の手法が猛スピードで広がりを見せました。

アセットマネジャーは、不動産会社のみならず、投資信託を扱う投資顧問、資産の運用を任される信託銀行等に在籍し、AMやPMと呼ばれる不動産のエキスパートを取りまとめる責任あるポストで活躍しています。
そして不動産の取得、管理・運用、売却などを一手に引き受けるほか、資産運用を任せる投資家へのレポート作成などを通じて、情報公開を行い透明性ある健全な運営の責任も担っています。

不動産小口化の具体的な手法

モールなどの商業施設や大規模な賃貸マンションなど大規模な不動産ビジネスを始めるにあたっては多額の資金が必要となります。
そこで建物等のアセットを小口に分割した証券として売り出し、資金を個々の投資家に出資してもらいファンドを組み、実物不動産を取得・開発し、運用して得られる収益あるいは売却益を個々の投資家に分配するビジネスモデルが生まれました。

近年、このモデルによる不動産ファンド、例えば、J-リート等の不動産の証券化が、日本でも活発化しています。
ファンドを組んでも、これは登記に利用されるだけの法形式上の存在です。
実際に管理業務を行うのは委託を受けた会社で、実際の不動産には委託先の常駐のスタッフがいます。
その業務の委託先として、AMあるいはPMと呼ばれる人達がいるのです。

不動産投資のAMとPMとは

先ほどから出てくるAMあるいはPMは、午前・午後の意味ではありません。
AMはアセットマネジャーの略語として用いられ、不動産ファンドにおいて不動産の売買、賃貸などの収益のために運用業務を担うプロです。
メインの業務は個々の投資家などの委託を受け、ファンドが持つ土地・建物への投資・売却を実施し収益を最大化します。
PMに土地・建物の管理・運営を委託し、指令するのも務めです。
PMはプロパティマネジャーの略語として用いられ、AMから受託したファンドの対象物件を、実際の現場で管理するのが業務です。