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不動産の投資信託とは

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不動産投資「REIT」とは?

不動産投資信託の中でも最も有名なのが「REIT(リート)」という不動産投資法人です。

「REIT(Real Estate Investment Trust)」は金融商品の一つとして販売されているもので、投資家から集めた資金をもとにマンションやオフィスビルなど収益が見込める施設を建築・運用しそこででた利益を投資家に還元するというしくみがとられています。

もとは米国で始められた投資方法である、日本国内の不動産物件を運用するものを「J-REIT」として区別して呼ぶこともあります。

投資信託という方法は昔からありましたが、以前はその対象は有価証券のみとされており不動産主体の投資信託を受けることはできませんでした。

しかし2000年11月に証券投資信託法が改正されたことにより、不動産を運用対象とした金融商品の販売をすることができるようになったのです。

そのためREITという方法自体ができてからあまり歴史がたっておらず意外と認知度は低くなっています。

ちなみにREITの購入は2001年から東京証券取引所のREIT市場に申し込みをすることでできるようになっているため、それぞれお持ちの証券会社の口座から行ってください。

J-REITのしくみと収益性

J-REITを実際に運用しているのは先にも少し紹介した「不動産投資法人」というところです。

この不動産投資法人は細かく言えば株式会社とはやや組織形態が異なるのですが、だいたい機能としては一企業と同じようなものなので運用会社の一つといったふうにとらえてもらえばよいかと思います。

普通の株式会社の場合には自社運用のための資金を集めるために株券を発行してそれを購入してくれる投資家を募集しますが、不動産投資法人であるJ-REITはその代わりに「投資証券」を発行し投資希望者に販売します。

投資証券によって集められた資金をもとに不動産市場への投資を行いそこで収益を上げるための活動を行います。

この活動には普通の会社と同じく金融機関からの融資や返済、資産保管や運用といったことも含まれてくるので単純なものではないのですが、基本的な考え方としては不動産のみで資産運用をしている会社に対して投資をするということになります。

J-REITにも株式会社における株主総会同様に「投資主総会」というものがあるので、投資をしている人がその運用実績や方向性に不満があるという場合には出席をして直接意見を述べることもできます。

J-REIT ならではのメリットとリスク

J-REITの便利な点は、自分自身で不動産を購入するよりもずっと少額から不動産投資に参加をすることができるという点です。

自分で不動産投資を行う場合には運用ができる不動産物件の数が限られてしまいますが、J-REITならば複数の不動産への分散投資をすることができるのでリスク管理がしやすくなります。

不動産を投資先にしたいけれどもあまり不動産業界に詳しくなく利益の出る運用をする自信がないという人であっても、プロの行う運用にお任せすることができるのも便利なところです。

しかし投資である以上J-REITもまったくリスクがないわけではありません。

地価や不動産価格が全体的に下落傾向にあるときにはどうしても運用実績に影響が出てきてしまいますし、広範囲にわたる自然災害が起こったときにもかなりの大打撃を受けることになってしまいます。

またJ-REITの組織自体が証券取引所の上場基準に抵触してしまうようなことがあると上場廃止になり、持っている投資証券が紙切れ同然になってしまうことも考えられます。