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レバレッジ効果のリスクについて

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投資におけるレバレッジ効果とは

「レバレッジ」は投資について説明をする記事では必ずといってよいほど見かける用語です。

直訳をすると「てこ(の原理)」ということになり、大きく重いものを持ち上げるときに棒や板を差し込んで動かすということに例えて「少額の投資で多額の利益を作り出す」という意味で使われます。

特によく聞かれるのがFXや信用取引といった投資方法で、それらは最初の持ち金が少ないという人でも証拠金など一定の条件を満たすことで持っている金額の数倍を元手にしたのと同じ投資をすることができるしくみをとっています。

ただし実際に利益になるのはその投資が成功した場合であり、仮に自分が投資した先が目減りするようなことがあればわずかな減益でも大きな借金になってわが身に降りかかってきてしまいます。

ハイリスク・ハイリターンと言われる投資方法はこのレバレッジを必ず使用しているので、利益部分だけに目を奪われるのではなくその背後にあるリスクもしっかり理解してから手を出すようにしましょう。

不動産投資におけるレバレッジ

不動産投資の現場においてもこのレバレッジ効果はしばしば登場してきます。

というのも不動産物件というのは人気の高い都心部などではかなりの高値がついており、一介のサラリーマンなどでは到底購入できる金額ではありません。

そこである物件を購入するときには目いっぱい融資を集め、それを元手にしてより高額の物件を購入することで高い収益効果を得ることができるようになります。

このときの元金に対しての借金の額を大きくすることを不動産投資におけるレバレッジと呼んでいます。

最初に説明したようにこの場合のレバレッジもハイリスク・ハイリターンとなっており、うまくいけば購入した物件で月々にたくさんの収益が生まれる一方、失敗すれば運用利益がほとんどないのに借入金の利息と物件の維持費が雪だるま式に自分のもとに降りかかってきます。

投資の専門家によっては「現在の不動産価格下落状況では、レバレッジをかけない投資は無意味だ」とまで言い切る人もいるようですが、そのリターンのために本当に高いリスクが必要かということはよくよく考えてみた方がよいといえます。